vol.45


非常に良い感じで、
自分にとっての “一大決心プロジェクト”と
対面しているところである。


 季節を先取りする、お洒落な洋服屋に並ぶ色鮮やかで軽快な春物の服たちが、無理矢理な雰囲気を醸し出せないほど麗らかな陽気。
 伊藤ふみおはソロアルバムを録音中。何とも不思議な響きでありますが、確かにソロアルバムを制作、録音中。楽曲もないままに“ソロアルバムをリリースする”という強い意志のもと、ソロプロジェクトが始まった時は、セックス・ピストルズ解散後、ジョン・ライドンが始めたパブリック・イメージ・リミテッド(PIL)や、ソーシャル・ディスとーションのマイク・ネス(Vo)や、古今東西の“ソロ活動”を参考にしようと致したが、結局できることしかできないと悟り、作曲・共同プロデュースを上田現氏(ex.レピッシュ)に依頼し、自分は作詞・うたと“ニコニコしながらわかったようなことを言う”仕事を担当させていただく、ということで作業が進んでいる。
 楽曲的には、ゆっくりとしたレゲェ調のリズム主体で、上田現氏の持つ“ゲンちゃんワールド”の匂いが、しっかりと漂う曲ばかり。歌詞的には8割がた日本語詩で、37年分の喜怒哀楽入りの“PMA(肯定的精神姿勢)”を軸にしている。
 初めて組む2人が創り出す音楽は、必然的に“今まではどこにも存在していなかった世界”となっている。初めて出会うミュージシャン諸氏との作業は、刺激的以上の何ものでもなく、「これで良かったのだ!」と自分の過去を肯定する瞬間もあれば、「今まで自分は何をやっていたのダァー!」と絶望的な気持ちになることもある。自分にできることしかできないが、自分にできることを増やしていくのが楽しくて、“非常に良い感じ”で、自分にとっての“一大決心プロジェクト”と対面 しているところである。
 昨日は、津田紀昭(Ba)とショウジ(Dr)宅にて新曲デモテープ作りをした。津田紀昭もヒラヤショウジも気合いが入っていて、予想以上に早い復活ができそうだ。ショウジを見て、やはり馬刺と芋焼酎の威力は凄いものだ、ここらへんでスッポンでも投下したらどうなっちゃうのかな?と想像。
 わたくしは、毎日、変わり続ける景色の中を走っている。






KEMURI 伊藤ふみお インタビュー

BACK<< >>NEXT