正直に生きたいですね。逆に、自分が
満足できないものをやってる暇がない。

●ちなみに、具体的なアーティスト名や作品を挙げてもらえますか?
「70年代モノで言ったら、シークレット・アフェアはデカかったんですよね。それは、たまたまイギリスで買ったんですよ。アルバムで言ったら5枚目(02年『Dance to the POTSHOT record』)の頃かな。だから趣味としては、ちょうど初期パン探りが盛り上がっていた頃で、いっぱいイギリスで買ったんです。CDだったんですけど、3枚で1,000円みたいなワゴンセールをやっていて。で、レーベルはパンクの知ってるレーベルで、トランペットを吹いてるジャケだったんですよ。だから“トランペットが入ってるパンクなのかな!?”と思って聴いたら、モッズリバイバルなバンドで。音も、パンクっぽさもあり、ホーンも入ってて。で、よくよく勉強したらネオモッズっていうジャンルなんだーって感じで。この手があったじゃん、みたいな。
 それから一気に、モッズリバイバルやネオモッズを勉強して。だったら60年代も聴いてみよう、と。そしたら60年代でもホーンが入ってるバンドが結構いて、面白くなっていったんですよね。60年代ものだとスモール・フェイセスなんですけど、あのポップ感が最高で。でもホーンという意味では、1個に絞れないなぁ…いっぱい言ってイイですか(笑)。イコールズとかファウンデーションズとか、エイメン・コーナーとか。ホーンも入っててビートもそこそこあって、ギターは歪んでないですけどね。でも、これはカッコいいなって。こういうのはポットショットでやっちゃいたいなぁって」
●もっとベタな、10代の子でも名前ぐらいは聞いたことあるような、ザ・ローリング・ストーンズとかザ・フーとかだったら、どれが好きとかありますか?
「ストーンズだったら、ブライアン・ジョーンズ時代。最初のデッカ時代が好きで。フーも、ぶっちゃけファーストだけ。まぁライヴ観て、トータルで好きになりましたけど。結局、2〜3年で解散しちゃうスモール・フェイセスのほうが、トータルで全部OKっていう。いろいろ聞いて、だから60年代モノでは、スモール・フェイセスが一番好きですね」
●聴き方としては、ヴォーカリストとしての聴き方でもソングライターとしての聴き方でもなく、アレンジジャー/プロデューサー的な聴き方? どこに重点を置いて聴いてますか?
「うーん、まずメロディですね。次に雰囲気。やっぱりメロディかな」
●その上で、こういうアレンジもあるのかって、好きになったものの中から探していく感じ? 先にアレンジを探していくわけではなく。
「そうッスね。あくまで勉強しようと思って、そういうCDなんかを買う場合もありますけど、本当に自分が好きになるかどうかっていうのは、メロディが立ってるかどうか」
●話を強引にまとめると(笑)、いま自分がやりたい音楽はそんな感じで、そこは紛れもないってことですよね?
「正直に生きたいですね。まぁ、ここまで来ちゃってますから、逆に自分が満足できないものをやってる暇がないというか。やってあげたい気持ちもありますけどね、俺も生活あるしさーって(笑)」
●10年後とか20年後に再結成は?
「それはアリだと思うんですけどね。ただ、面白いと思ったら一発だけだし、新曲でポットショットの曲ができたら本当に真剣に再結成するだろうし。だからこそ、一旦終わらせてっていうのはあるんですよ。スカパンクをやる時はポットショット、違うのをやる時は別で。自分としてはわかりやすいので」
●「Be alive」を越えるスカパンクアンセムが、もしできたら…。
「はい(笑)」

 

(新作には)今の自分を込めたので、なぜ解散
なのかは、わかってもらえるんじゃないかな。

●いつかそうしたいではなく、そうなったら楽しいですよね。ちなみに7曲目「Lovely thing」が名曲だと思ったんですよ、泣きメロかな。
「これはパブロックのメロウな曲っていうか。ニック・ロウとか(エルヴィス・)コステロをイメージして作ったんですけどね」
●ちなみに“シャララ”が出てくると、やっぱりブリティッシュっぽくなるよね。
「それは“シャララー”って言うための曲を作ったようなもんですからね(笑)」
●ウォーウォーからシャララへ(笑)。あとヴォーカルのエコー感の湿り気も、過去のポットショットにはないというか。ヴォーカル以外のエコーもあるのかな…?
「今回は、ギターのエコーも結構うるさく言いましたね。やっぱり、もともとサトシ(Gt)の中にイギリスはないので、無理してもらいましたね。だから、彼の中では趣味じゃない音も…。でも終わってから聴いたら、それはそれで面白かったって言ってくれてるんですけど」
●サトシって、学生の頃にオジサンたちとソウルとかファンクをやるバンドで弾いてたことがあるって話だから、ソウル/R&Bからロックステディでブリティッシュビートという流れで繋がる時が来たら面白いかなぁと、密かに思ってんですが…。
「そこまでは行かなかったんですけど、リズム隊の2人(ICHIKAWA/Ba,KOBATASHI/Dr)とはバッチリでしたね。で、今回、気を遣ったのはギターと、あとエンジニアさんにも言ったんですよ、“こんなの好きなんで、こういう風にしてください”みたいな。そしたら“西海岸みたいなのしたかったなぁ、俺そっち得意なのにー(笑)”なんて言って」
●そんなわけでニューアルバムは、今まで好きだったもの、今好きなもの、そしてこれからやりたいことが見え隠れしてるわけで、そこは今後も占えるというか…。
「まぁ半々だと思うんですけど、結局、今の自分を込めたので、なぜ解散なのかはちょっとわかってもらえるんじゃないかな」
●次にリョウジ君が何か発表した時に“あー! わかる”と。みんな、そこまで覚えていてほしいよね、この移り気な世の中で。
「そうですね」

 

スタッフ的なことはやっていきたいので、
レーベル業務には興味ありますよね。

●ところでレーベルのほうは、どうですか?
「TV-FREAKのほうは、ずーっとポットショットの負担が重かったので。これからは、またバランス取ってやりたいと思ってるんですけどね」
●何を出して以来ですか?
「G.D.フリッカーズ以来。でもG.D.とかニューロティカは、たまたま出会いというか、縁でやってるだけだから。自分から開拓したわけじゃない。そういう意味では、THE CIRCULATORS。あ、それも違うなぁ。縁だけだなぁ。あ、ROCKET K。自信あったんですけど、やっぱり古閑さん(K.O.G.A RECORDS主宰)さんのバンドだから、まぁ企画としては面白かったかな、お互いに。
 でもアンテナが錆びてますからねぇ。それを磨き直さないと。それに、オトナの話ですけど、ポットショットっていうそこそこの柱があくなるわけだから、別に稼ぎ頭を作らないと運営できない(笑)」
●TV FREAKをたたむつもりは、ないんですよね?
「まぁ、そうッスね…。別に名前はなくさなくていいかなと。たとえば、今まで通りUKプロジェクトの中でやらせてもらえるなら、それでいいし。ダメなら自分でTV FREAKって言い続けてる限りはTV FREAKですから(笑)。レーベルオーナーって、そういうもんじゃないですか。“今日から俺はレーベルをやる!”って言った時点で、レーベルオーナーですから(笑)」
●積極的にやっていこうとか具体的な話が進んでいるわけではなくて、どちらかというと自分のことが先なのかな。
「そうですね。まずは自分のポジション作りじゃないですけど、たとえばキャリアとして、スタッフ的なことはやっていきたいので。レーベル業務ってところには興味ありますよね」

 

30代に入って、この先どうすんのかな
ってのも絶対あったと思います。

●解散後、ミュージシャンとしてやりたいことは?
「一応、曲を書いて歌ったりするのは好きなので、それはやりたいなってのはありますね。でも、さすがに曲だけはあっても仕込みが全然ないので、どうしようかなぁって感じですね」
●具体的に、こんな編成でこんなサウンドのバンドをやってみたいなぁとか、おぼろげにあります?
「そうですね、まだおぼろげにですね。バンド名も決まってないし、人選もまだだし。それと俺、意外と友達少ねーなぁって(笑)。足りないパートばっかだなーって。困ってます(笑)」
●でも今、シャッフル時期でしょう(笑)、解散ブームで。そう言えば確か、ぴあでも“ハスキング・ビーとピールアウトに続き、ポットショットまでも!”みたいな感じの表現だった。解散ブームを担ってる三本柱だ(笑)。
「ヤッター!!(笑)」
●でも、みんな10年くらいだよね。
「そうですね、ハスキンも。ピールアウトは11年なんですけどね」
●10年でやり尽くすのかな。
「どうなんスかね。自分に限っては、それはあるかも。で、20代から30代に入って、この先どうすんのかなってのも絶対あったと思います。このまま40才までポットショットやってんのかなぁ、みたいな不安はあった」
●現代における30代は、やっぱり惑う時期なんじゃない?
「やっぱそうなんスかねー(笑)」
●精神年齢の成長が遅くなってるから(笑)。
「バンドなんかやってると、もっと遅くなってるかもしれない」

 

ドームで解散だけは果たせなかったから、
次のバンドなりプロジェクトなりでの目標に。
いつかはやってやろうかなって。

●逆に、ポットショットで音楽的なことに限らず“あんなこともやっておきたかった”っていうようなことは?
「それがですね、ほぼないんですよ。というのもあって音楽的欲求に走り出したってのは、あるんですよね。最初は、レコード1枚出すのも目標だったし、(下北沢)シェルターや(新宿)ロフトでライヴをやるってこと自体、目標だった。それが、何枚もアルバム出せて、海外にも行けて。そういう意味では、子供の頃に思い描いてた夢は、ほぼ…。だからドームで解散ってぐらいですね」
●言ってたね(笑)、ドームで解散。
「それだけは果たせなかったですねぇ。それは次のバンドなりプロジェクトなりでの目標にしようかな、と。いつかはやってやろうかなって」
●スカパンクとしての完成型は見たし、その中に自分の新しい音楽性も投入して反映させていったし。
「次は、とりあえず人数を少なくしてぇなーって(笑)」
●やっぱり、その難しさってのはあるよね。
「でもピールアウトに話を聞いてると、3人は3人で大変だなぁと(笑)」
●トライアングルは本当に完璧じゃないと成り立たないし、持たないよね。だから3人組で1人抜けると2人組ユニットのままってパターンは結構ある。でも、ホーン抜きでリョウジ君がヴォーカル&ギターのステレオ・ゾンビーズって形もあったことだし、あの形は違和感ないよね。
「でもねー、ギターが不評なんですよね。まぁ自分でも下手っていうのはわかるんですけど。ギター持って歌うのはホント不評で。挫折しますね。まぁ練習してるんですけど(笑)」


LAST ORIGINAL ALBUM
『POTSHOT BEAT GOES ON』
TV-FREAK
TV-087
5月11日リリース
2,100円(税込)

《収録曲》
01.「March of POTSHOT」
02.「SET ME FREE」
03.「Forever Together」
04.「A million lights miles away」
05.「Walk with you」
06.「Standing in the shadow」
07.「Lovely thing」
08.「Dance with me」
09.「Waltz for two」
10.「READY GO OK!」
11.「Piece of scene」
12.「THE SHINE IN YOU」
13.「Power to the children」
14.「Bad dream」
15.「One fine day」
16.「NO ETERNITY」

 

《ライヴ日程》
6/16(木)広島ナミキジャンクション
6/18(土)大阪クアトロ
6/19(日)名古屋クアトロ
6/23(木)仙台ジャンクボックス
6/25(土)新宿ロフト
6/26(日)渋谷オーイースト
7/9(土)川崎クラブチッタ
8/10(水)柏ザックス
8/28(日)泉大津フェニックス
9/11(日)熊谷ヴォーグ
9/15(木)新潟ジャンクボックス
9/18(日)札幌ベッシーホール
9/27(火)松山サロンキティ

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