リサイタルでは全曲振り付きなので、
ツアー中も公園とかで練習して。
パッと見、ダンスチームですよ(笑)

●そのインディーズでも作品はかなり出されてますよね。そしてメジャーデビューしてからも、ビデオを入れたら5作品。結構コンスタントですよね。
カモ
:オレたちはマグロさんなんですよ。止まったら死んじゃう。常に120%で走ってるんで。
●(笑)メジャーデビューのきっかけは、そもそも何だったんですか?
ヨースケ
:きっかけはビラまきなんですよね、後々考えると。
アスタ:各コンサート会場とかで、出てくるお客さんに対して“紫苑です。よろしくお願いします”って、自分たちのリサイタルの日程とかが書いてあるチラシを配ってたんです。
カモ:ビラまき界ではNo.1を自称しているんですけど、もういろんなところで配ってまして。それでいろいろな関係者の方々も知っててくださってたんですが、たまたま今のレコード会社のアーティスト担当者の方が見ていて、“アンタたち何なのよ!”って(笑)。
ゲン:怒られたんだよね。
カモ:そう。リサイタルに来ていただいたんですけど、“何、このチャラチャラした子たちは! キライ!!”って…キライだったらしいんです(笑)。でも「ロマンチック・ゴーゴー」が1週間経っても頭から離れなかったらしくて、“何なのよ、アンタたち! デビューしちゃいなさいよ!”と。
ヨースケ:なかば半ギレ。ボクたちはビラまきをやって、リサイタルをやっているだけなんですけど(笑)。
アスタ:それも愛ですよね。
●ですね(笑)。で、そもそもプロ志向ではあった?
ヨースケ
:そうですね。
カモ:これでお茶の間スターになりたかった。
●オーディションを受けたり、デモテープを送ったりとかはしなかったんですか?
ヨースケ
:それが、そういうのはやったことないんですよ。その頃は、ライヴハウスでの動員を伸ばしていかないといけない、みたいなのがあって。
カモ:ライヴハウスで100人が500人になって、1000人になって、そこから何かお声が掛かる…みたいな、オレたちなりのサクセスストーリーがあったんですよ。
アスタ:だからそっちには頭行かなかったよね。ビラ配りとリサイタル。
●メジャーデビュー1作目をビデオにしたのは?
ヨースケ
:紫苑って言っても、まだ名前もどんなヤツらなのかも全然知られていない状況だったから、まずはこのボクたちのヴィジュアルを見てもらいたいと思ったんですよ。
アスタ:曲もそうなんですけど、見た目も含めて紫苑を知ってほしかったんですね。
ヨースケ:そしたらビデオ?みたいな話になったんですよね。
●DVDではなく。
ヨースケ
:DVDに至らなかったんですよね。
カモ:やっぱりお茶の間スターっていうことで。
ヨースケ:決して狙ってるわけじゃないんですよ。もし狙ってたらベータとかで出してると思うんですよね。
●誰も再生できないと思う…。
ヨースケ
:そう(笑)。だからたくさんの人に見てもらいたいという意味でVHSにしました。
カモ:たくさんの人に聴いてもらいたいし愛してもらいたい、っていうのが昔からあるので。
●2作目も同じ理由でビデオ?
アスタ
:内容はちょっと違いますけどね。最初は“紫苑とは何だろう”っていうところを、次は“紫苑はバンドなんだよ”っていうところを知ってもらおうという。
ヨースケ:だからリサイタルシーンとかも織り交ぜながら。
●それからCDシングルになったのは、今度は曲を、という感じ?
ヨースケ
:そうですね。
カモ:バンドなんで。あとはビデオだと置いてもらえるところも限られてくるんですよね。だからある程度知っていただけたと想定して、オレたちの担当の人が逆ギレした「ロマンチック・ゴーゴー」で行ったれ!と。
●なるほど(笑)。そしてセカンドシングル「愛しのマイレディー」が3月にリリースされて、それから4ヶ月。もうメジャーデビューして1年なんですね。
全員
:(難しそうな顔をして)そうですねぇ…。
●なんでそんな苦い顔をするんですか!?
アスタ
:今、走馬灯のようにいろんな出来事が…。
ヨースケ:1年って速いな〜と思って。
アスタ:もう当時は何も知らなかったんで、CDはどうやって出していくんだろう? 取材はどうやってやるんだろう?って感じでしたからね。
●でも4人一緒だったら喋るには事欠かなかったんじゃないですか?
ヨースケ
:喋るのは全然問題ないんですけど、取材向きじゃないってよく言われますね(笑)。
カモ:今までもあると思うんですけど、好き勝手にワーって喋って、ここでコントみたいなことも始めちゃうし。
ヨースケ:で、担当の人には“アンタたちはのは取材じゃないのよ!”と言われ(笑)。
カモ:“ラジオとかなのよ!”って。
●文字にすると、なかなか面 白さのニュアンスが伝わりにくくなったりしますからね。
ゲン
:何でボクのほう、見るんですか?
カモ:そう、特にコイツなんですよね。
●(笑)話を戻して、メジャーデビューして1年経って、そろそろ。
カモ
:スターの階段を上りたいなと。
●というところで、沢田研二さんの「ダーリング」をカヴァー。私はこの曲は知らなかったんですけど、みなさんは知ってたんですか?
カモ
:オレは沢田研二さんが大好きだったので、この曲もそうだし、「TOKIO」「サムライ」…。
アスタ:あとは「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」とか。
カモ:うん、知ってました。
アスタ:ボクたち2人はその会話で盛り上がってましたね。
●それは西城秀樹さんで食いついただけあって。
アスタ
:そこらへんは然り。
●で、ヨースケくんとゲンちゃんは知らなかった。
ヨースケ:
そうですね。だから2人がスタジオでやってたのを聴いたときは、“今回の新曲、いい曲じゃん”って思った(笑)。でもゲンちゃんはね、お母さんがすごくジュリー(沢田研二)が好きだったから。 ゲン:そうそう。だから電話で“今度(沢田研二の)カヴァーやるんだよ!”って言ったら、延々2時間(笑)。
●どれだけステキだったかを(笑)。
ゲン
:わかったから、わかったから…って。
アスタ:ジュリートークだ(笑)。
ヨースケ:だから、シングルを出すからカヴァーした、ではないんですよ。ずーっと前からやってたんです。ボクが“お、今回の新曲いいじゃん”って言ったのも、ずっと昔の話なんです。
カモ:いつかリサイタルで披露しようと思って、ずっとスタジオでやっていたので、“さぁ! どう料理してやろう”っていうよりは、結構できてた。
●以前、スタジオでやっていたときとアレンジの感じは違うんですか?
カモ
:一緒ですね。
●打ち込みが生になったくらいで。
カモ
:そうですね。その生に行く過程で、サックスの方だったりにアドバイスをもらって今のフレーズになった、とかはありますけど。大体こんな感じですね。
ヨースケ:だから、シングルのためにあらためて何かをやったというのは、そのホーンセクションくらいで、あとはこの4人の中でほとんどできていて。
アスタ:すべてがホントにスムーズだったよね。こだわっている部分はこだわってるんですけど、進行はすんなり行きましたね。
●たとえばリサイタルで聴くのとCDで聴くのだと、聞こえ方は変わってきますよね。そういう意味でそれぞれ工夫したところはありますか?
ゲン
:フロントはやっぱり動きがすごいよね、後ろから見てても。
ヨースケ:ボクたちは、基本的にリサイタルだと全部振り付きだったりするので、そこくらいですかね。
アスタ
:結構、夜中に練習してますよ。
ヨースケ:窓を鏡代わりにして。
カモ:ラジカセ持って。
ヨースケ:ツアー中もやりましたねぇ。
●それはホテルで、ですか?
ヨースケ
:いや、公園とかで。大阪城公園とかでもやりましたね。
●なんかカッコイイ(笑)。
カモ
:パッと見、ダンスチームですよ(笑)。でも常に120%のマグロくんたちなんで、CDにしてもリサイタルにしても、こっちがこうっていうのはないですね。ただ、あまり作り込みすぎちゃうと…っていうのはありますね。再現できないとイヤなので。
アスタ:やっぱりリサイタルあっての紫苑なんで、レコーディングもステージングを考えてやってますからね。
カモ:CDで“これだけ弾けるんだぜ”って自己満足的なフレーズを入れると、リサイタルで痛い目を見るんですよ(笑)。
ヨースケ:(笑) でも決してCDで妥協しているわけではないんです。こう、すごく何かをやってくれそうな格好をしているのに、ずっと下を向いて弾いていたら、すごくつまらないものになっちゃうじゃないですか。なので、やっぱり見せることも考えないと。
カモ:紫苑としてはわかりやすさだったり、みんなが楽しめるものをと考えているので、速弾きだとか変拍子だとかはそれはそれでカッコイイんですけど、オレたちはそのまま素直にトントントンって行ったほうがいいと信じているんで。
●なるほど。今回は、原曲とはテンポが違いますよね。
カモ
:ガッツリ違いますね。
ヨースケ:相当速いです。
●そういうのも見せることを考えて?
カモ
:見せるのと、まぁそっちのほうがカッコイイというかオレたちらしいかな、と。
ヨースケ:ジュリーさんのあのカッコ良さを出すには、まだまだ経験がね。
カモ:そしたらもう勢いで!
ヨースケ:そう。ボクたちなりのカッコ良さでやろうと。
カモ:背伸びはカッコ良くないですから。
●うん。そういうのをわかってやっている姿勢は、潔くてすごくカッコイイと思います。
ヨースケ
:やった!
ゲン:ありがとうございます。
カモ すげぇ嬉しい〜。褒められちゃった(笑)。
アスタ:ねぇ(笑)。
●(笑)なんだかんだ言っても結構みんな、やりたがりじゃないですか。
カモ
:特にギタリストの方とか多いですよね。たぶんオレは、ギタリストの中ではそういうのが一番ないんで(笑)。

あなたが欲しい、愛が欲しい、友達が欲しい…
もう欲しいものがいっぱい!
そんな思いを、これを見ているキミに届けたい

●そして「愛が欲しい」なんですが、これは以前からあった曲ですか?
カモ
:これは新しく作ったんですよ。「ダーリング」は20世紀の宝。
●それじゃあ、21世紀の宝を作ろうと。
カモ
:そうなんです。だからもう、大プレッシャーですよ。
ヨースケ:「ダーリング」は沢田研二さんの曲だから、カッコイイのは当たり前じゃないですか。そのあとに紫苑のオリジナルを聴いて、“紫苑はカヴァーはいいけど、オリジナルはプーじゃん”とか思われたらねぇ…。
カモでも3年、4年とやっていると、紫苑としてのコンセプトもだいぶ固まってくるので、そのコンセプトというか信じてきたもの、築き上げてきたものを、ポンとやって、ギュウッとやって、ポーンっと出して。
ヨースケ:だからレコーディングも意外とすんなり行けたんです。
カモ:だいぶ安産な感じで。
●曲作りは1人でやっていく感じなんですか?
カモ
:いや、こんなのがあるんだけど、どうかな?って話して。
ヨースケ:で、それをスタジオで合わせて、じゃあ録ろう、みたいな。
●最初はデモを作るんですか? それともそのまま家で歌って聴かせちゃう?
カモ
:もう、そんな感じですよ。お風呂場で、“ねぇねぇ、ちょっとテレコ取ってきてー!”って言って、誰かにテレコを持ってきてもらって、フンフン♪歌って。で、オレがお風呂から出てきたら、それを聴きながらメンバーと話して作っていきますね。
●へぇ〜。なんかすごい家ですね。
ゲン
:(笑)でもそんな感じですね。
ヨースケ:だから、プリプロ的なものはほとんど紫苑宮殿(4人が共同生活している家)でやってますね。
●密度の濃い生活を。この「愛が欲しい」は1曲目とずれない、けど違う求める曲っていう感じですよね。
カモ
:「ダーリング」は“あなたが欲しい、あなたが欲しい”。で、こっちは“愛が欲しい”。基本、欲しがり、みたいなね。
(一同笑)
アスタ:ちょっぴり愛に餓えてるんですよ。
ヨースケ:そうなんです。まだ満たされてはいないんです。
カモ:世界中の人に愛してほしいです。
ヨースケ:そう。あなたが欲しい、愛が欲しい、友達が欲しい。
●(笑)欲しいものがいっぱい!
カモ
:もういっぱい!
ヨースケ:そんな思いを、これを見ているキミに届けたい。
●そうやって欲しい欲しいって歌ったら、最後は与えるほうへ。
カモ
:これはすごく悩んだんですよ。「愛が欲しい」はドン、キュッ、ボーンって出せたんですけど、そうしたら次はどうしようかと。それでだいぶ煮詰まっていたら、ヨースケがアドバイスしてくれて。
ヨースケ:1回フラットになったらいいのではないかと思って。ずっとバンドをやっていくと、やっぱり音楽の聴き方とかもすごく変わってくるじゃないですか。でも音楽を始めた頃って、“あ、この曲カッコイイ”とか、そういう単純な聴き方だったので、じゃあその頃の感じに戻ろうぜ、と。
カモ:バンドで合わせて感動した、ああいう感じで作ろうってなりまして、そこからはススッと行きました。だから歌詞とかも、書き始めた高校生の頃はこんな歌詞だったんですよ、きっと。人が書いたのを見てキューンとして、でも自分の書いた歌詞はちょっとこっぱずかしくなるような感じの。
ヨースケ:きっと、というか…そうだったです(笑)。
カモ:高校のときに、“ヨースケー、できたよー”って言って、下の…2-5?
ヨースケ:うん(笑)。
カモ:に行って、はいって渡して。そしたら“あ、ありがとうございました、カモくん”って。
ヨースケ:当時は敬語でした。
●あ、同級生ではないんですね。
カモ
:先輩後輩なんですよ。
ヨースケ:こんなカワイイ、ピュアピュアな歌詞もありましたよ。「愛が欲しい」みたいに愛を訴える曲も、もちろんあったんですけど、こういうピュアな感じのもあったんですよ。
カモ:“カモくん、ギター弾いてくださいよ”…くださいよ、って言ってたんですよ!?
ヨースケ:アハハハ
●今となっては聞けない?
カモ
:全然。“ちゃんと起きろよーっ!”“ゴミはちゃんと捨てるの!”って、そんなん。常にオレは怒られてます。
ヨースケ:でも、みんなそれぞれ違うよね、初めの頃と。
ゲン:違うね。
カモ:そんな頃を思い出してオレたちもストレートに楽しんでやってるので、聴いている方も気持ちいいな、楽しいなっていうふうになってほしい。
ヨースケ:何も考えずに聴いてほしいよね。
●今回はいろんな世代で楽しめるシングルになりましたね。
ヨースケ
:そうですね。実際、今回のCDを“二世代CD”って呼んでるんですよ。だから、お父さんお母さんとその子供の両世代で楽しめるので、そこで親子とかの会話が生まれたら嬉しいな、なんて思っちゃったりして。
カモ:日本の家庭の幸せとか、そういうこともオレたちは考えてるんですよ。
ヨースケ:…今、思い付きです、これ…(笑)。
●だと思いました(笑)。
ゲン
:アッハッハッハ!
●だいぶ扱いがわかってきました(笑)。
ヨースケ
:アハハハハハ。だいたいイジメられたいタイプなんで、ボク。
●構われたいんだ(笑)。
ヨースケ
:構われたいです(笑)。
カモ:コロコロってされたい。
ヨースケ:全員結構M寄りなんで(笑)。見られたい、イジメられたい…でも愛されたい、みたいな(笑)。
カモ:うん。
ゲン:わかるわかる。すーごくわかる。
●(笑)だけど今、あまりないですもんね、ここまでまっすぐに伝えてくるものって。
カモ
:もう、がむしゃらですよ! ストレートに“愛が欲しい”ですよ。
ヨースケ:はい、真っ正面 から行きますよ!
カモ:すごいタイトルだなって思いましたもん、自分で。「愛が欲しい」なんて、まんまだな!て。でもいいや、これが紫苑だ、って。
●いいと思いますよ。簡単な言葉が一番強いから。
カモ
:そうなんですよね。聞いてパッとわかるタイトルとか言葉とかね。それに人間の一番の原動力は愛だと思いますから。
アスタ:愛は力だね。誰もがそういう感情は持っていますから、絶対に伝わると思います。
●そしてちょっと時間が空いて、レコ発リサイタルが。
ヨースケ
:はい。でもその前にもちょこちょこリサイタルをやるんですよ。
アスタ:イベントとかもやるんで。夏も、もちろんこの衣装で行きますよ。
カモ:あ、これを読んでる男子にもリサイタルに来てほしいよね。
ヨースケ:ギターとか背負って来てもらいたいね。
ゲン:それサイコー!
カモ:あとはコピーしてもらいたい。
アスタ:そうだね。
●何か演奏のコツとかありますか?
カモ
:楽しむ。あとはギター的に言うなら、俺が俺が”って全部のレンジを占めるんじゃなくて、ほかの楽器との共存することかな。最初はざっくり“あ、こんなことやってるんだ”ってわかったら、次は自分なりに紫苑をアレンジしてもらうというか、自分たちなりに楽しんでいただければ。オレもスコアとか買ってコピーしましたから。弾けた!とか、いちいち感動してた覚えがある。
ヨースケ:あとは、コピーするんだったら踊りまで徹底的にコピーしてほしいね。音楽は楽しまなきゃ!

しおん/アスタ(Vo/写 真中央下)、カモ(Gt/写真右)、ヨースケ(Ba/写 真左)、ゲン(Dr/写真中央上)。99年に結成され、"愛と感動"をテーマに地元・横浜を中心に活動をスタートする。そしてインディーズのフィールドを経て、03年7月にビデオ「Let'sアバンチュール」でメジャーデビュー。コントあり寸劇ありでエンターテイメント性の高いリサイタルは必見。

Information
●リサイタル
紫苑 愛と感動のリサイタルツアー2004 〜ダーリングを捜せ!〜
8/30(月)名古屋ell.FITS ALL
8/31(火)大阪ロケッツ
9/4(土)東京キネマ倶楽部

●イベント出演
8/6(金)横浜アリーナサウンドホール
8/7(土)名古屋・鶴舞公園
8/8(日)三重・ナガシマスパーランド内ステージ



 


※SAへのバンド出演依頼 、タイセイ(SA)含むBoo Zee LoungeクルーへのDJ出演依頼、 ブライアン・バートンルイスへのDJまたはMC出演依頼は、familiesまで。   ※本サイトへのご意見、ご感想はこちらへ